野登ルンビニ園が開設して15年が経ちました。その間たくさんのお子さんや保護者の方との関わりがあり、様々なことを学ばせていただきました。まだまだ未熟で成長途中の園長はじめ職員たちですが、今、確信として子どもたちに対して思うことはただ一つ「幸せ」を感じながら生きて行って欲しい、ということです。
それには「自分が欲しいと思ったものを、自分の考えで行動することによって手に入れる」ことが必須。「自立と自律」を教えるため、日々の保育を試行錯誤しながら展開しています。
ルールを知り規律を踏まえた上で「自分で決める」ことと、他人の迷惑を顧みない「勝手な自由」は違うということも集団の中で、丁寧に学ばせます。
お子さんのことは、お母さんが一番よくわかってらっしゃいますから、ご家庭での様子など、細かくお教えいただくこともたびたびあると思います。若い職員たちはまだまだ保護者の皆様にも温かく育てて頂いていますから、忌憚のないご意見をお寄せ頂くことは本当に有難いことです。
逆に近すぎて子供のことがよくわからないという方が、職員にご相談頂くことも多いです。子育て支援担当の職員が窓口となり、よく話し合い、お子さんやお母さんの困り感を解消するべく、懇談や保育を体験してもらう機会、個別対応、子育てレッスンなど、様々な情報を常に発信出来るよう準備をしています。
野登ルンビニ園では保護者の皆さんと向かい合うのではなく、隣に並んで、同じ目線で一人のお子さんの背中を一緒に見守り、自分の力で出来たことを思いきりほめ、間違っていることはきちんと説明し、時には厳しく注意をするなど、保護者の方とは同じ気持ちでお預かりしたいと考えています。ですから園の方針に疑問がおありの方は、入園前によくお考えいただく必要があるのでは、と皆様に申し上げています。
違う考えを持った大人に挟まれて、どうしていいかわからなくなった子供は自ら考えることをやめてしまいます。その時に接する一番近い大人の顔色をうかがい指示通りにすることを選んでしまう子供も見受けられますが、これはとても悲しいことです。
新しく入園される皆様には、不安や不満など、どんなことでもお伝えいただき、とことん話し合いをすることで解消できるよう、ご理解とご協力を宜しくお願い申し上げます。
令和2年4月1日