野菜そのもの美味しさ「重ね煮」と子どもが「発熱」する理由

野登ルンビニ園では、「衣食住の無添加」を意識して保育や環境設定にも努めています。

給食で使う調味料はなるべく無添加のものを採用し、一部の野菜料理は「重ね煮」という調理法を取り入れています。

 

また調理する際、三重県亀山市から届くレシピより砂糖の量を減らしています。

 

因果関係があるとはっきり申し上げることは難しいですが、以前の同じ時期の子ども達よりも大変落ち着いているのではと感じられることが多いです。

 

 

「重ね煮」とは

 

・野菜のうまみが最大限に引き出される料理法です。

・野菜は、できるだけ皮をむかずそのまま使います(たまねぎ・里芋はむく)

・食卓塩などの科学分解されたものではなく、天然の塩を使います。

・ひと鍋、作って冷蔵庫で保存すれば1週間ほどもち、アレンジが簡単です。

 

「重ね煮」の詳細やレシピは、こちらのサイトからご覧になれます。

カントリーイン 百姓屋敷わら
https://wara.jp/hyakushoyashikiwara/kasaneni-2/

※図は「カントリーイン 百姓屋敷わら」ホームページより

薬に頼りすぎない

野登ルンビニ園では、鼻水や咳がひどかったり、熱が37.5度以上あると病院の受診をお勧めすることがあります。これは決して「早くお医者さんに行って薬をもらって症状を抑えてください」ということではありません。感染症であるか、ないか医師の判断が必要なので、念のためにお願いしますということなのです。

また、解熱剤で熱を下げてもそれは、現れている症状が治まっただけであって、根本的な身体の状態が治ったわけではありません。

 

風邪の症状が出ているときは「休息」が一番。

そのため、お仕事の段取りをつけて早迎えをして下さる保護者の皆様、また、お迎えのご協力をいただけるおじいちゃま・おばあちゃま方には、いつも大変感謝しています。

 

 

 

 

身体のしくみ 〜なぜ熱が出るの?〜

熱は、病原体そのものが出すのではなく、ウィルスなどを排除するために身体が防御反応として出すものです。その結果、鼻水やタンがからんだ咳となります。
これは、排泄作用が正常に働いているためで、風邪の症状は困ったことではなく身体が正常である、言い換えれば健康であることの証明だといえるでしょう。

 

 

熱が高くなると、ウィルスの動きが鈍り増殖は止まると考えられており、白血球が勢いを増しウィルスをやっつけ始めるとも言われています。ということは、熱があったほうが風邪のウィルスと戦う上では有利なのです。

 

 

解熱剤で正しい身体の防御反応を抑えることが続くとどうなるかお分かりでしょう。

徐々に耐性ができ身体を強くする機会を奪っているといっても過言ではありません。

 

 

私たち大人が正しい知識をもって、子どもの症状に応じて判断することが大切なのです。

 

 

 

2020.7.27