自立と自律 その2

その1では、お子さんの興味においての成長がスムーズな場合をお伝えしました。

大人が挑戦する機会を与え、適切なタイミングで手伝い見守れば、子どもはもっとやってみようという気持ちになり、意欲的な性格が形成されるというお話でした。

 

 

読んでいただいて、そんなに上手くいかないわ、と言う方、引き続き一緒に考えてみましょう。

 

自立と自律 その1

具体的なかかわり方

第一段階:自分からは動かない

何に興味を持っているのか、かかわりを増やして探してみましょう。

赤ちゃんの頃、喃語(なんご)や意味のない声に返事をしていましたか?

言葉をたくさんかけましたか?

目を合わせてにっこり微笑みあったりしましたか?

できたことを大げさに誉めたりしましたか?

 

子どもが動く前に、何を欲しているか察して、先回りしていませんでしたか?

子どもがやろうとすることを取り上げていませんでしたか?

 

基本的に、興味を持ったものに触れたいのが子どもですが、それを止め続けられるとあきらめてしまいます。考えずに与えられてしまうと、脳はそれが普通だと認識してしまいます。

もう小学生なんですが・・・と思う方、時間はかかるかもしれませんが、まだ遅くはありません。

もし気になる言動があれば、この段階からやり直してみましょう。

 

第二段階:「やりたい」と言えない

やりたいと思っているのはわかるのに、子どもからは主張してこないと、それをかわいそうと思ってしまい、つい先回りでやってあげていませんか?

自分から言わなくても大人に言えばいい、と教えることになってしまいます。

「やりたい」「やって」と言ってくるまで根競べ。信じて待ってあげてください。

 

それでも言わない、やらない場合は、第三者の存在を利用しましょう。

たとえば、ママが子どもへのかかわりに苦戦していたら、パパやおばあちゃんが、子どもに手本を見せたり、最初だけ一緒にしてみるなど、きっかけを作ったら案外自然にできるようになるお子さんも多いです。

言えるけど出来ない

第三段階:動かない

「やりたい」と言えるようにはなったけど、立ったまま動かないお子さんもよく見かけます。

大人の手助けを待っているか、失敗が怖かったり(怒られると思う)自信がなかったりで、手を出せないのです。

 

怒られると思う理由には、例えば、大人は危険があるので叱ったのに、子どもはやったことを怒られたと勘違いすることもよくあります。

これは大人でも見られるので、子どもならなおさらです。

 

 

常日頃から、叱る時には子どもの言い分を聞き、危険があることを納得させることを意識してみてください。

そして、いつも見守っていること、何があっても大好きだということを伝え続けていれば、失敗を怖がるより、乗り越えたいと思うようになるでしょう。

 

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