自立と自律

野登ルンビニ園の理念には、「自立」と「自律」が基本にあります。

今回は、それを子どもたちにどのように伝えているのか3回にわたって、具体的なお話をしたいと思います。

 

自立するには、少し頑張ったら越えられそうなハードルを、何段階かにわけて乗り越えさせるというかかわり方が大切です。

そのため、大人には我慢が必要で、慣れないうちは戸惑ったりストレスを感じたりするかもしれませんが、子どもたちが自ら行動し始めることがわかったら、こんなにも嬉しく感動するものだとわかります。

具体的な方法/表面に出てこない段階

第一段階:自分で「やりたい」と思うこと

心は見えませんから、実はここが一番難しいところかもしれません。

だまって待っているから、つい手を出してしまうというおじいちゃんやおばあちゃん、手を出すタイミングが早すぎませんか?

それはきっと自立の芽を抜き取り、依存の芽にせっせと水をやることになっていますよ!

 

第二段階:「やりたい」と言えること

大人がかかわらなくても、対象にまっしぐらなら、見守るだけで問題ありません。

子どもが「やりたい」と言うことで大人が動くことを覚えてしまわないように、言ってきたら必ず動き出すまで見守ってください。

 

第三段階:「やりたい」に向かって動き始めること、

やりたいと思っていることが表情でわかっていても、ぐっと我慢。自分から動き始めるまでは見守ってください。

大人は先が読めますから、失敗が見えてしまうと「それはダメ」と、つい止めてしまいます。まだ見守ってください。

 

 

ここまでの段階は、何の抵抗もなく物事に興味を持っている頃に教わると、それが当たり前になります。だからこそ、0才のうちから教えるのは決して早くはありません。

 

危険や人に迷惑をかけることがあったら、きっぱり叱ることを前提で次に進みましょう。

具体的な方法/取り組む段階

第四段階:「やりだす」

見つけた興味に自分から取り組み始めると、「もっと」と次を考えるようになります。

「自分で始めた」「みつけた」ことを誉め、子どもの嬉しい気持ちを言葉に出して承認してあげましょう。

 

第五段階:「上手くいく」

きちんとここまで見守り、「自分でできた」こと「やり遂げた」ことを認めてあげてください。そして、子どもの嬉しい気持ちを言葉にして一緒に喜んであげてください。

 

第六段階:「失敗する」

上手くいかないとわかった子どもが、助けを求めてきたら、ここで初めて手伝います。それもさわりだけ。

難しいところをやってあげて、あとは任せると失敗した気持ちより達成感が残り、「教えてもらってよかった」という思いも出てきます。

 

棚の組み立てのお手伝い

 

そして、自分でできることが増えてくると、行動範囲や視野も広がり、思いもよらないことに手を出し始めるかもしれません。それゆえさらに上手くいかないことも増えてきます。

ここで、早めに失敗を経験させるのも大切です。

 

残念だった気持ちにはしっかりと寄り添い、どうしたらよかったかを一緒に考えることができるといいですね。

 

日常の生活の中では、気付かずに流れて行ってしまうことも多いかもしれませんが、「自分で」が身に付いたお子さんは、その後のかかわりにおいて、まわりの大人が苦労することが、格段に減っていきます。

保護者の皆さんのメンタルを保つためにも(笑)おすすめします。

 

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