デジタルゲームとアナログゲームの特長

親戚や友人家族と集まることが多い、クリスマスや年末、お正月、ゴールデンウィーク、夏休みそして誕生日パーティ。

近年、子どもへのプレゼントで多いのは、デジタルゲームだと聞いて少し驚いています。

早くから刺激が強いデジタルゲームをやりたいだけやらせてしまうと、依存に結びつきやすくなります。時間などの制約を設けたり約束を守らせていますか?

保育園で過ごすこの時期の在り方が、お子さんの一生を決めることにも繋がります。

 

保護者の方からすると「う~ん…」と思われることもあるかとは思いますが、少しでも参考にしていただければ幸いです。

 

アナログゲームで、コミュニケーション能力をアップ!

明文化されたルールを守ることを通して、会話や交渉する経験を楽しく学び、集団の中でのコミュニケーションの機会を持つには、とても有効なアナログゲーム。

 

『すごろく』『人生ゲーム』などのボードゲームや『トランプ』『百人一首』『花札』などのカードゲームは、プレーヤー同士でルールを守りあう必要があり、勝ち負けも明確で、子ども同士のコミュニケーション能力を伸ばすことに繋がります。

何気ない会話の中から、文化や風土などの見えない部分の学習ができる素材でもあります。

 

今のようにデジタルのゲームがなかった時代は、親戚が集まったときや多少の夜更かしOKだった年末年始は、トランプなどを家族そろってするのがとても楽しみでした。負けが続くと嫌になり、途中でいじけて止めてしまったり、泣いて暴れたりしたこともありました。今思えば、大切なコミュニケーションを学ぶ機会だったと切実に感じます。

 

アナログゲームで子どもの感覚のここが育つ!

★状況理解と同時並行の感覚

★勝ち負けのルール

大人が大げさにリアクションすることで勝ち負けを理解する

★順番の理解

数の概念と、順番を待つことや守ること、我慢することなどを学ぶ

★判断力

どちらが有利か、いつ切り札を出すかなどの判断力が身につく

★集団参加の楽しさ

年下のフォローからは自信を、大人と共に活躍できることで成功体験を知る

出典:リタリコ発達ナビ

 

デジタルゲームで、想像力や計画性を養う!

デジタルゲームは、現実世界では実現不可能な複雑で大規模な認識ができるという点もあり、これにより想像力や計画性を養うことができるが大きな特徴です。テーマによっては、歴史や地理などの勉学につながるものもあり、ゲームとして楽しみながら、いつの間にか覚えてしまうことは好ましいことです。

 

しかし一方で、デジタルゲームはプログラムによって、ルールに沿ったプレイしかできないような作りになっています。また、気に入らなければリセットして初めからやり直すことも簡単です。

 

長時間、画面を見ることで、脳の前頭極に異常が生じ言語能力が低下することも解明されていますし、視力の低下なども否めません。

 

特性を知り、短所を補う使い方を子どもに伝えることが大切だと考えています。