子どもの「脳の働き」と「身体の発達」

子どもが一番発達するのは「群れて遊ぶ時」そして「仕事(お手伝い)をするとき」なのだそうです。(平成20年日本学術会議 子どもの生育環境分科会資料より)
新型コロナウィルスの影響で群れることが規制されることも出てきましたが、授乳期を終える頃からは「仲間と群れて遊ぶ」ことが何より必要で、そこから仲間との関わりを学び運動能力等の基礎的な力を身につけていきます。

今回は少し難しい話になりますが、『脳の発達』と『身体の発達』の結びつきを、原始反射や段階という視点から解説してみます。

発達ピラミッド

生まれたての赤ちゃんは、刺激に対して「原始反射」に基づいた単純な反応しか返すことができません。これは生きのびるための動きで反射的におこっています。

 

 

例えば、口に何かを近づけると吸い付いたりくわえたりする(きゅうてつ反射)また、手のひらに何かを近づけると握る(把握反射)などがありますが、それをくり返すことで徐々に大脳が発達し、役目を終えたその反射は統合されなくなります。

反射のうちは無意識の反応ですが、五感と運動の機能がリンクし統合されると、受けた刺激に対して自分で判断をくだし、思った通りの行動を取ることができるようになってくるのです。

 


 

言語やコミュニケーションといった高度な発達は、このピラミッドの下の部分が満たされて埋まった上で、次の部分の発達に進むのが理想ですので、まずは土台からしっかり作っていくことが大切です。

 

小学校で勉強が遅れてくるという現象は、実は「言語や学習」の問題ではなく、呼吸や感覚の部分の発達が不十分で、その時期の課題をやり残してしまっていることから起こると考えられています。

なぜ不満、不安になるの?

例えば、お子さんの動き(欲求)がピラミッドの「感覚」の部分で行われ、身体が発達したがっている状況であるのに対し、大人からその年齢でできるはずという思い込みやマニュアルにしたがって「言語」の部分を強要されてしまったら、結果「感覚と動き」の部分が欲求不満となり、それが「不満脳」という現象となって現れるのです。

 

さらに、自分から「やりたい」と言い出したのではなく、大好きな両親の要望で行動する場合「大好きなパパ、ママの意思を尊重する」ということが優先されてしまい、自分の意思を無視してしまうことになります。これが続くと、言われたことしか出来ない状態となり、指示がなければ「不安」で自らは動けない状態を作ってしまいます。これが「不安脳」です。

 

子どもの不思議な動きも、すべて発達のため

泣く、くるくるまわる、ぴょぴょん飛ぶ、同じことを繰り返す、これらはすべてピラミッドの下の部分を満たすために、子どもの身体が欲求し自然に行っていることなのです。そのため、子どもの行動を止めさせるのではなく、飽きるまでやらせることが発達のためになるのです。

脳の発達

発達のピラミッドと同じで、脳の発達も中から外へ、下から上へ、右脳から左脳の順に育っていくと生きやすさにも比例し、発達に合わせた行動をしっかりとやり終えることで、バランスの取れた生き方ができることに繋がって成長します。

 

 

 

 

 

この育ちが、部分によってやり残している「まだら状態」だと、口はたつし勉強もできるのに、なぜか上手にコミュニケーションが取れなかったり、自己コントロールが不得意だったりします。また、全く同じ状態で同じ言葉を聞いたとしても、不必要なネガティブさで「不満や不安」に感じてしまうこともおこってしまいます。

 

では、どうしたらいいの!?という声もよく聞かれます。
「〇〇〇の状態で困っている」ことに対してどんな関わりをすればいいのか、具体的に考える記事も徐々にアップしていきたいと思います。