保健だより/熱中症対策

今年の夏も、昨年よりさらに暑くなりそうですね。

日中の活動では、どうしても熱中症の心配がつきものですから、園では、子どもたちの様子をよく見ながら、室内の温度もその時々で調整しています。

エアコンで涼しくすることも大切ですが、ありがたいことに、園舎は風通しがよく、常にエアコンを使わなくても、心地よく過ごせる環境です。

 

 

体を動かして汗をかいたり、風の涼しさを感じたり、自分からお水を飲んで、涼しいお部屋でほっと一息ついたり。子どもたちは、五感を通じて自然と「切り替え」を学んでいます。

とはいえ、体調を崩してしまうお子さんもいらっしゃいます。そこで、病児保育を担当する看護師と、子育て支援の保育士が、園の連絡ツール「コドモン」を通じて、保護者の皆さまに向けた記事を配信しました。

 

 

今回は、その内容をご紹介するとともに、園長からの補足もお届けします。

汗をかくことの大切さ

この時期、登園から朝の会まで子どもたちは元気に遊び、たくさん汗をかくので汗拭きタオルは必須です。

6月半ばのプール開きから、天気のいい午前中はプールに入り汗を流したあと、さっぱりした気分で給食の時間になります。

 

 

担任は子どもたちの様子を見てエアコンを調整し、食欲やお昼寝に影響が出ないよう、快適な室温を保つよう心がけています。

また「お茶飲もうか」とこまめに声がけしながら水分補給も促しています。

大きいクラスになると、自分のペースで水筒からお茶を飲む子も増えてきます。

 

 

風通しの良い日は、あえてエアコンを使わないこともあります。

「熱中症は大丈夫?」と心配される保護者の方もいらっしゃいますが、実際にその心地よい風を体感されると、「こんなに気持ちいいんですね」と安心されています。

 

 

プールがあるこの時期は全園児がお昼寝をします。

涼しい部屋の中にいても寝汗をかく子、逆に冷えて掛布にくるまる子などお子さんによってそれぞれですが、しっかり遊んで汗をかき、水分をよく摂っているお子さんは、体調を崩しにくく元気に過ごしています。

これは新陳代謝が活発で、自己免疫力も順調に育っている証です。

 

 

夕方お迎えに来てくれた保護者の方に見守られて、少しの時間園庭で遊ぶ際、汗だくになっているお子さんも見られます。

おうちに帰ってお風呂に入り、湯船につかってじんわりと汗をかくことで、さらに良いリズムが整うでしょう。

 

6月20日のコドモン連絡

急に熱くなり、熱中症が心配な子どもたちの水分補給について、お伝えします。

 

 

熱中症を予防するためには、水分補給が必要ですが、ジュース、緑茶、炭酸飲料などは日々の水分補給には向きません。

そこで、おすすめしたいのが「麦茶」や「ルイボスティー」です。

これらの飲み物は、ミネラル(ナトリウムやカリウムなど)を含んでおり、汗をかいた際に失われるミネラルを補給することに役立ちます。

さらに糖分や利尿作用のあるカフェインを含んでいませんので、夏場の水分補給に適しています。

水筒にはお水ではなく、熱中症予防のためにミネラルを含む「麦茶」や「ルイボスティー」を入れてもらえると良いと思います。

ただし、汗をたくさんかいたときや脱水症状があるときは、水分だけでなく、塩分も身体からかなり失われている状態になっています。

そのような緊急時には経口補水液を飲むことが必要になります。

ーオリーブルーム看護師 落合ー

 

 

園からのお願い

 

3,4,5歳の以上児クラスのお子さんには、1日の水分量を水筒に入れてきてください。

給食の時も自分の水筒からコップに入れて飲んでいます。足りなくなったら園でおかわりで足すこともしていますが、水筒の大きさの見直しや2つ水筒準備して頂くご家庭もございます。お子さんや担任とご相談いただきながら様子を見て調節をお願いします。

※何故自分で水筒から注ぐと良いのか・・・集中力、力加減や量の調節、容量への認識が芽生え、感覚の訓練になります。

 

 

0,1,2歳クラスの未満児クラスのお子さんも基本同様ですが、朝のおやつ、給食、午後のおやつは園でルイボスティーを出していますので1日の水分量と少し異なります。それをふまえて飲める量をご準備ください。

 

今からさらに本格的な夏がやってきます。熱中症対策として、汗をかくことも必要ですし、こまめな水分補給や冷房の活用など子どもたちの様子を観察しながら対応していきます。

気になることがありましたら、ご相談ください。

また、上記の内容も参考にして頂き水筒の中身は各ご家庭でご検討ください。

ー子育て支援担当 大木場ー

 

ルイボスティーについて

麦茶を水筒に入れてくるお子さんが多いようですが、煮出し後すぐにパックを取り出さないと痛みが早いなど気になる点もありそうです。

その点ルイボスティーは抗酸化作用に優れ老化防止の効果も高い飲み物で、カフェインを含まないこともあり妊産婦にもお勧めですので、興味がある方のためにここで少しご紹介します。

 

 

園で扱っている「野生ロイボスティー」は、一般的に販売されているものとは異なり、天然・無農薬の特別な茶葉です。有機栽培ともまた違う、より自然な風味と高い品質が特徴です。

 

日本では唯一、輸入が許可されている「セダルベルグロイボス」。その代表である増井智恵子社長のご厚意により、当園でも取り扱わせていただいています。

オンラインでも購入は可能ですが、野登ルンビニ園では「子育て応援価格」として、送料や一部のコストを園が負担することで、お求めやすい価格を実現しています。

 

 

水から煮出し沸騰して15分以上すると、さらに抗酸化作用が増し、パックも入れたままの方が効力を発揮します。

水1ℓにティーバッグ2〜3包を入れて濃く煮出し、濃縮液として冷蔵保存。必要に応じて水やお湯で割って、数日にわたって楽しむこともできます。

 

 

ご興味のある方は、ぜひ一度お試しください。

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