免疫の働きとアレルギーの症状

身体の機能と排泄について

季節の変わり目は、気温の寒暖差などから体調を崩したり、体温調節がうまくできず発熱するお子さんもいます。また、汗をいっぱいかく夏や乾燥しがちな秋・冬など、汗腺の多い箇所(首周り、ひじの内側、膝の裏、太ももなど)の荒れやかぶれが目立つお子さんも見受けられます。

 

今回は、それが身体に必要な「排泄」の反応であり、薬に頼らない対処法もあるということをお伝えしたいと思います。

今は、その知識がないがために“薬を使うしか方法がない”と思っているだけかもしれません。そのときのお子さんの状態を見て、どの方法が良いのか選べるようになれるといいなと考えます。

 

<年齢別>免疫の働きとアレルギーの症状

誕生

免疫力が低いので、胎盤や母乳を通じてお母さんの抗体をもらい、自分の身体を守ります。

 

生後1ヶ月頃

自分の免疫が少しずつ機能し始めます。

 

生後2ケ月頃

いらないもの、特に大脳の周りのいらないものを出す脂漏性湿疹が始まり、顔や頭に発疹します。

 

1才頃

免疫の7割が確立します。

 

2才頃

自分の免疫が確立。腸の機能の8割ができ上がり、腸壁の網が整ってきます。

2~4才頃

家族以外の人と触れる機会が増え、集団生活が始まると、たくさんの菌やウイルスに出会います。薬などに頼るだけではなく、菌やウイルスと闘うようにさせてあげることで自己免疫力が高まります。

 

8才頃

今までは、お昼寝などの助けもあり身体の修復がされやすい状態でした。この時期になると今までの「副交感神経」優位から「交換神経優位」の身体に変化してきます。

 

10才以降

思春期は、交感神経優位の身体です。小さい頃にはなかった攻撃性や情緒の不安定さが出てくるかもしれません。小さい頃に湿疹などを薬で抑えていた子は、赤黒くなる白ニキビがたくさん出ることがあります。

18才以降

交感神経、副交感神経のバランスのとれた身体になります。入試、就職など人生の大きな転機でストレスが溜まると湿疹、じんましん、アレルギー症状が一気に噴き出すことも。

妊娠期

お母さんが人生で一番デトックスされるのが妊娠中なのです。体温が高まるので、身体の中のいらないものが動きやすくなり、排出が進み湿疹やかゆみが出やすくなります。

 

30才頃

主婦湿疹や花粉症など、生活の中で少しずつ溜めてきた、いらないものがあふれ出すように症状が出始める方もいらっしゃいます。

 

中年~老年期

排泄が徐々にしにくくなり、いらないものが身体の中に溜まると、血管が詰まる病気やガン、生活習慣病、痴呆につながると言われています。

 

・岡田のりこ栄養士

「食と身体と心のセミナー」

・三浦直樹医師

「望診法講座」 より抜粋