古くから伝わる地域の風習「亥の子祭り」

「亥の子祭り」はその年に収穫した藁で、うり坊(イノシシの子ども)に見立てた「亥の子」を作り、子どもたちが“地面をたたいて土地の神様をおこす”という野登地区に古くから伝わる風習です。

稲穂が残っている亥の子の藁鉄砲

 

この「亥の子祭り」は、もともとは中国の無病息災を祝う「亥の子の祝い」の儀式が発祥とされており、平安時代に日本に伝わり宮中行事として行われていました。

その後、収穫の時期とイノシシの多産が結びつき子孫繁栄を祈って、庶民の間や農村でもこの行事が行われるようになったと言われています。
また、江戸時代になると寒くなり始める亥の子の日を目安に、炬燵や火鉢を出して「炉開き」が行われていたそうで、野登ルンビニ園でもこの頃から、土を温めるタイプの床暖房のスイッチを入れ始めます。

毎年、旧暦の10月15日“満月の日”に行われる「亥の子祭り」

無病息災と子孫繁栄を祈る行事である「亥の子祭り」は、毎年旧暦の10月15日の“満月の日”に行われてきました。
今年(2020年)は、旧暦の10月15日は11月29日で、満月の夜が11月30日とずれるため、野登地区の各地でそれぞれにお祭りの日を設定し行うことに。
園では、地域行事に先立ち11月6日と決定しました。

 

 

今年はコロナ禍で、地区の方々から亥の子づくりのご指導やお餅つきの先導をしていただくことができず、園だけで行うのはとても残念だったのですが、子どもたちは歴史的な伝統行事に触れながら、おいしいお餅をほおばる充実した1日になったようです。

 

辺法寺で行われたお祭りの映像

亀山市の子育て支援情報サイトに、このような映像がありました。
https://www.city.kameyama.mie.jp/kosodate_yuyu/

 

このサイトの中のムービーギャラリーの中の
「子どもと一緒に喜びあう いーのこ 亥の子」
10分少しの映像ですが、亥の子づくりから餅つき、夜各家をめぐるところまで収められていて、亥の子祭りの全貌がわかる内容です。

 

私たち職員は、卒園児や保護者の方々の懐かしいお顔を拝見でき嬉しかったです。

伝統行事を続けていく意味

どんなお祭りでも、準備から始まって最後の片付けまで、とても大変ですが仲間と一緒にすることが楽しいと思えることや、地区を上げて行うことで、地元を大切に思う心が育つことにもなりますし、世代間の交流を通じて若い世代に様々な知識や知恵が受け継がれていくことにも繋がります。

 

 

子どもたちには、教科書のように教えるのではなく、大人たちが楽しんでいる「雰囲気」の中で過ごす、という体験を通じて教えていきたいと思います。

そういう意味では、「亥の子祭り」という伝統行事はとても貴重なのです!