教えなくても身に付いていくこと

保育中、子どもたちの動きをなんとなく見ていると

「あれ?これっていつから、こうやっているんだろう?」と思うことが沢山あります。

外部からのお客様に質問されて気付くこともあります。

 

お部屋に入る時に言う『失礼します』
退出の時の『失礼しました』

 

ホールに入る時など、入り口で脱いだ上靴をそろえて置く

 

ブランコで遊びたいときには、脚立を出してきて自分たちで設置する

 

デッキの太い柱に登る

 

 

これらはすべて大人が教えたわけではなく、自然発生なんです。

失礼します!

ある頃から子どもたちが職員室に入ってくるときにそう言うようになりました。

おそらく先生たちがそう言っているのを聞いて真似をしたのでしょう。

きちんと言えた子どもを誉めると、他の子ももっと大きな声で言おうと頑張って「失礼します」と言うようになり、いい意味で張り合いながら、どの子も言えるようになりました。

 

上の子たちの挨拶を聞いて、下の子たちが真似をして同じように言う。

それを保育士が「上手に言えたね」と誉める。

とてもいいサイクルです。

 

友達の真似をしたり、自分以外の人のすることを注意深く観察しながら自然にマナーを身に着けたのだと微笑ましく思ったのでした。

はしごみたいなの、貸してください

数年前のある日、突然年長の男の子Dくんがそう言ってきました。

「あれは脚立っていうんだよ」と教えると、「きゃたつ貸してください」と言いなおして脚立を運び始めました。

 

見ていると、驚いたことにブランコを自分たちでつけ始めたのです。

 

 

出来ない子もいたので順番に入れ替わりながら、とうとう2つのブランコを自分たちの手で取りつけてしまいました。

思いもよらないことだったので、大人がしてしまうのではなく、見守ってチャレンジさせる事は子どもたちの可能性を無限に広げていくんだな、ということに感動を覚えました。

 

それ以来ブランコは子どもたちが順番を争って取りつけるようになり、今では年中さんが真似をし始めました。

朱に交われば赤くなる

真似をしたり、ともだちを意識したりお互い影響しながら成長していくのが集団保育の利点です。

そして、それが本来の子どもたちの姿なのだと思います。

 

悪いことも真似したり覚えたりするので、子どもたちには善悪をしっかり伝え、私たち保育者もいい意味での「朱」であるために常に意識をしなければと思います。